長い間、Dropboxをファイル同期の中心として使ってきました。
MacとWindowsで同じファイルを扱いたいとき、スマホやノートPCから少し確認したいとき、Dropboxは本当に便利でした。設定も簡単で、特に意識しなくてもファイルが同期される安心感があります。
ただ、最近は自分の作業スタイルが少し変わってきました。外出先で大容量データを扱う機会が減り、自宅でMacとWindowsを使い分けながら作業する時間が増えました。さらに、中古GALLERIAをホームサーバー兼メインWindows機として使うようになったことで、「自宅中心のファイル同期環境」を作りやすくなりました。
現在は、Dropbox中心の運用から、ホームサーバー+Tailscale+Syncthingの構成へ移行しています。
結論:自宅メインならかなり快適。ただしDropboxの方が向いている人もいる
先に結論を書くと、自宅で作業する時間が長く、外出先では大きなデータをあまり扱わない人には、ホームサーバー+Tailscale+Syncthingの運用はかなり快適です。
自宅内ではローカルネットワーク中心で同期できるので、写真や開発データ、Obsidianのノートなどを扱いやすくなりました。容量も自分で増やせるので、「クラウド容量が足りるか」を気にする場面も減りました。
一方で、外出先で頻繁に大容量データを扱う人や、とにかく簡単に同期したい人には、Dropboxの方が向いています。この記事はDropboxを否定するものではありません。自分の使い方では、今はホームサーバー運用の方が合っていた、という体験談です。
Dropboxの良いところ
Dropboxは今でも良いサービスだと思っています。実際、長く使ってきた理由もそこにあります。
- 設定が簡単
- 外出先での同期に強い
- スマホやノートPCからも使いやすい
- 初心者でも導入しやすい
- 大容量データを外でも扱うなら便利
特に強いのは、難しいことを考えなくても使えるところです。アプリを入れてログインすれば、MacでもWindowsでもスマホでも同じファイルにアクセスできます。
外出先でノートPCを開いて作業したり、スマホからファイルを確認したりする機会が多い人にとっては、Dropboxの分かりやすさはかなり大きなメリットです。
Dropboxを卒業した理由
Dropboxに大きな不満があったというより、自分の使い方が変わってきたことが一番の理由です。
自宅で作業する時間が増えた
以前よりも、自宅のデスクで作業する時間が長くなりました。MacとWindowsを並べて使い、ブログを書いたり、Codexで開発やサイト修正の相談をしたり、Obsidianでメモを整理したりしています。
この使い方だと、外出先でクラウド上の大きなデータを頻繁に触るより、自宅内で安定して同期できることの方が重要になってきました。
MacとWindowsで作業データを同期したかった
Macだけ、Windowsだけで完結するなら、そこまで複雑に考える必要はありません。ただ、自分の場合はMacとWindowsの両方を使っています。
Obsidianのノート、Git関連のファイル、作業記録、開発データなどを、できるだけ自然に両方の環境で扱いたい。そのために、Syncthingでローカル中心に同期する形が合っていました。
ホームサーバーを作ったことで運用しやすくなった
中古GALLERIAをホームサーバー兼メインWindows機として使うようになったことも大きいです。
常時起動に近い形で置いておけるWindows機があると、ファイル同期やバックアップの中心を作りやすくなります。以前はクラウドサービス側に寄せていた役割を、自宅のPC側へ少し戻せるようになりました。
このあたりのGALLERIA構成については、別記事で詳しくまとめています。
関連記事:中古GALLERIAを3ストレージ構成にしてホームサーバー兼メインPCにした話
月額サービスを少しずつ減らしたかった
もうひとつは、月額サービスを少しずつ見直したかったことです。
便利なサービスは増えていますが、気づくと毎月の固定費も増えていきます。すべてをやめる必要はありませんが、自分で運用できる部分は自宅環境に寄せてもいいかな、と思うようになりました。
現在の構成
現在は、中古GALLERIAをホームサーバー兼メインWindows機として運用しています。
- 中古GALLERIAを自宅の中心PCとして使用
- Tailscaleで外出先から自宅環境へ接続
- SyncthingでMacとWindows間のファイル同期
- Obsidian、Git、作業記録、開発データなどを同期
- 大きなデータは自宅内ネットワーク中心で扱う
Tailscaleは、自宅のネットワークへ安全にアクセスするために使っています。外出先からでも、自宅のPCや同期環境にアクセスしやすくなるので便利です。
Syncthingは、MacとWindowsの間でフォルダを同期するために使っています。クラウドストレージというより、端末同士で直接同期するイメージに近いです。自宅内ではかなり快適に動いています。
Dropboxとホームサーバー運用の比較
| 比較項目 | Dropbox | ホームサーバー+Tailscale+Syncthing |
|---|---|---|
| 導入の簡単さ | かなり簡単。アプリを入れてログインすれば使いやすい。 | 初期設定は必要。TailscaleやSyncthingの理解も少し必要。 |
| 外出先での使いやすさ | 強い。スマホやノートPCから扱いやすい。 | 軽い同期なら便利。ただし大容量データは環境に左右される。 |
| 自宅内の速度 | インターネット回線やクラウド経由の影響を受ける。 | 自宅内ネットワーク中心ならかなり快適。 |
| 容量の自由度 | 契約プランに左右される。 | HDDやSSDを追加すれば自分で増やせる。 |
| 月額費用 | 有料プランでは月額費用がかかる。 | サービス利用料は抑えやすいが、PCやストレージの費用は必要。 |
| 初期設定の手間 | 少ない。 | 多め。フォルダ設計や同期ルールを考える必要がある。 |
| バックアップの責任 | サービス側の仕組みに頼れる部分がある。 | 自分で考える必要がある。別途バックアップ設計が大事。 |
表にすると分かりやすいですが、Dropboxは「簡単さ」と「外出先での使いやすさ」が強いです。一方、ホームサーバー運用は「容量の自由度」と「自宅内での扱いやすさ」が強いです。
ホームサーバー運用で良かったこと
自宅内では同期が快適
自宅で作業することが多いので、ローカルネットワーク中心に同期できるのはかなり快適です。大きめのファイルを扱うときも、クラウド容量やアップロード待ちを気にする場面が減りました。
容量を自分で増やせる
ストレージ容量を自分で増やせるのも大きなメリットです。HDDやSSDを追加すれば、写真、動画、開発データ、バックアップなどを用途ごとに分けやすくなります。
Obsidianや開発データを扱いやすい
ObsidianのノートやGit関連のデータは、MacとWindowsの両方で扱いたいことが多いです。Syncthingで同期することで、作業環境を行き来しやすくなりました。
もちろん同期設定には気を使いますが、自分のフォルダ構成に合わせて細かく決められるのは便利です。
MacとWindowsの使い分けがしやすくなった
Macでは文章作成や日常作業、Windowsでは開発やサーバー寄りの作業、というように使い分けることがあります。
ファイルの置き場所が整理されていると、どちらのPCで作業していても迷いにくくなります。これは地味ですが、毎日の作業ではかなり効いています。
デメリット・注意点
ホームサーバー運用は便利ですが、Dropboxより手軽とは言えません。ここはしっかり分けて考えた方が良いです。
初期設定はDropboxより難しい
Dropboxならアプリを入れてログインすればすぐ使えます。SyncthingやTailscaleは、それぞれの役割を理解して設定する必要があります。
一度形ができれば快適ですが、最初のハードルはDropboxより高いです。
外出先で大量データを扱うならDropboxの方が快適
外出先で大きな動画や写真データを頻繁に扱うなら、Dropboxの方が使いやすい場面は多いと思います。
ホームサーバー運用でも外からアクセスはできますが、自宅回線、外出先の回線、PCの稼働状況に影響されます。どこでも同じように使いたいなら、クラウドサービスの強さはやはり大きいです。
ホームサーバーが止まると困る
自宅のPCを中心にする以上、そのPCが止まると困る場面があります。再起動、スリープ、停電、故障などは考えておく必要があります。
完全に止まらない環境を作るのは大変なので、「止まったときにどこまで困るか」を考えておくことが大事です。
バックアップは自分で考える必要がある
Syncthingは同期の仕組みであって、万能なバックアップではありません。間違って消したファイルが同期されれば、他の端末からも消える可能性があります。
そのため、別のバックアップ先を用意したり、履歴管理を考えたりする必要があります。自分で運用する自由度がある分、責任も自分側に寄ってきます。
こんな人には向いている
- 自宅作業がメインの人
- 外出先では軽い同期だけできれば良い人
- MacとWindowsを両方使っている人
- Obsidianや開発データを同期したい人
- 月額サービスを少し減らしたい人
- ホームサーバーやPC管理が嫌いではない人
自分の場合は、まさにこの条件に近くなってきました。家で作業する時間が長く、外では軽く確認できれば十分。そういう使い方なら、ホームサーバー+Tailscale+Syncthingはかなり相性が良いです。
こんな人はDropboxのままで良い
- 外出先で大容量データを頻繁に使う人
- 設定や管理をしたくない人
- スマホ中心で使う人
- トラブル対応を自分でしたくない人
- とにかく簡単に使いたい人
このタイプの人には、Dropboxの方が向いていると思います。便利なクラウドサービスを使うことで、考えることを減らせるのは大きな価値です。
ホームサーバー運用は楽しい反面、多少の管理は必要です。そこを楽しめるか、面倒に感じるかで向き不向きが分かれます。
まとめ
Dropboxは今でも良いサービスです。設定が簡単で、外出先でも使いやすく、スマホやノートPCとの相性も良いです。
ただ、自分の使い方が「家がメイン、外出先は軽い同期」という形に変わってきたことで、ホームサーバー+Tailscale+Syncthingの運用が合うようになりました。
Dropbox卒業は、全員におすすめできるものではありません。外出先で大容量データを扱う人や、簡単さを最優先する人はDropboxのままで良いと思います。
一方で、自宅作業が中心で、MacとWindowsを使い分けながら、Obsidianや開発データを同期したい人には、ホームサーバー運用はかなり快適です。
大事なのは、どちらが優れているかではなく、自分の作業スタイルに合っているかです。自分の場合は、今のところホームサーバー中心の運用がちょうど良い形になっています。

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